oldies but goodies

2010年10月15日金曜日


その中でも1曲目の REMEMBER は特に好きな曲です。この曲はもともと甘いボーカル付きで歌われることが多い曲らしいですが、これは非常に楽しい楽曲になっています。HANK MOBLEY というと MILES DAVIS の SOMEDAY MY PRINCE WILL COME のへたくそな方のテナー奏者という烙印が押されてしまい残念ですが、このアルバムで演奏している HANK MOBLEY は気楽で非常にのびのびとした演奏をしているように思います。

HANK MOBLEY は1930年生まれのジャズ・テナー・サックス奏者です。 MAX ROACH とのセッションの後、1955年に初代 JAZZ MESSENGERS のテナー・サックス・プレーヤーに抜擢されました。 BLUENOTE での吹き込みが多いのですが、そこで知り合ったPAUL CHAMBERS や WINTON KELLY の紹介で MILES DAVIS のバンドにも参加しています。残念ながら MILES DAVIS との吹込みでは本領を発揮できませんでしたが BLUENOTE でのリーダー作には素晴らしいものが多く、日本でも熱心なファンが多いと思います。1970年代前半に肺を患って前線から遠ざかっていましたが、1986年の5月30日に55歳の若さでお亡くなりになられております。モブリーはレナードフェザーによって「テナーサクソホンのミドル級チャンピオン」と言われました。そして、比喩がジョンコルトレーンほど積極的でもなくスタンゲッツほど柔らかくもなかった彼のトーンを説明するのに用いられました。そのうえ、彼のスタイルが気楽で、微妙で旋律的だったので、特にソニーロリンズとジョンコルトレーンのようなプレーヤーとは対照的に、過小評価されていたそうです。

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